オールバンド電話(HF10W、6m~430 20W)
18時間、外での運用は本当に辛かったです。(うち、4時間は車内で睡眠w)
コンテストの結論は、
目標※1 には遥か届かず・・・ 惨敗ではないが中途半端な結果※2
※1 目標は500Q ※2 2011、2012ベースで部門4~5位止まり
3.5MHzが10Wでも、意外に飛んで楽しかった
原因は
コンテスト当日の運用場所変更(コンテスト中ではありません) :前ブログ参照
蛾との戦いで集中力が散漫し夜は、あまりCQランニングできず
HFハイバンドにビーム(せめて2エレHB9CV)用意せず(所持ポール1本のみ)
以下、詳細です。
車が軽自動車なので、コンテストは必然的に外になります。
今回は、光に集まってくる蛾(ガ)との戦いと、寒さとの戦いでした。
標高が高い場所(1,000m)なので、蚊はあまりいませんが、蛾はいます。
ホームセンターで買い込んだ蚊取り線香と虫除けは何の意味もなし。
照明に容赦なく集まってきました。コンテストロギングはPCなので、PCの画面にも。
昨日の疲れもあり、風邪を引いてしまい寒いこと。 ガスがかかると冷たい冷気が吹き付けます。
ALL JAは、シングルバンドでしたが今回は勉強のためにとオールバンド(と言っても電話ですが)の
用意をしました。
しかし初日ですっかり憔悴しきってしまい、ボーっとしている時間が多く、休憩ばかりしていたので
目標の500Q、100マルチには程遠い結果となりました。
ざっくりと、300Q台×80M×係数2 あたりですので 5万点といったところです。
(まだ入力したものを自動集計した段階です。提出段階は別途公表したいと思います。)
PAの入賞ラインぎりぎりといったところでしょうか。
オールバンド参加は初めてなので、納得しなければいけないスコアです。
昨夜21時は6mでランしましたが、スタート時にあまり良い呼ばれ方をしなかったので、嫌な予感がしました。
ALL JAの時と同じアンテナ、出力、場所、ビーム方向ですがこんなこともあります。
酷かったのは、21MHzです。サガの7MHzと兼用のツエップで10Wで呼びに回りましたがコンディションも悪く、
全然聞こえてこない、聞こえても取ってもらえないが続き、多くの時間をロスしました。
電話級時代、開局から2年目にナショナル RJX-715にGPでやっていた頃を思い出しました。
コンディションが悪いと、いくらロケーションが良くてもアンテナとパワーがないと苦しいことが
はっきりしました。
自宅からはビームとハイパワーでやっているので、スキャッターやF層からわずかに反射する電波でも
Esが出ていなくても無理やり国内ならQSOすることもできてしまいます。
28MHzも臨時にモノバンドDPを張りましたが、それこそ誰も出ていなくて8J1T/1など2局とQSOしただけです。
それでもマルチになるので、今後のオールバンドの戦略を考える勉強になりました。
1,200MHz以上は無線機アンテナ免許が無いので最初から諦めて捨てていました。
今回は初挑戦がありました。3.5MHzでのコンテスト参加です。
アンテナは、シマリスさんが製作したフルサイズのツエップ(40m長)です。
これは、真夜中から早朝でないと他の車に引っかかるので張ることができません。
夜は、2mと430をやっていたので仮眠後の朝に張ることにしていました。
疲れてへろへろになっていましたが、マルチが全然伸びていなかったので、
がんばって3.5MHzZeppを一瞬のために張りました。
40mもあると圧巻ですね。エレメントの地上高が重みで垂れ下がらないようにテンションを強めにしたら、
下の写真のように、極太ジュラルミン製のお化けポールが見事にしなってしまいました。
この状態では八木やHB9CVが空を仰いでしまいます。
コンテストバンド幅一杯にコンテスト参加局がひしめき合っていましたのでCQは出せません。
順番にCQを出している局を呼んでいきましたが、10Wでも結構拾ってもらえました。
小1時間の運用でしたが、20局とQSOできて13マルチも増えました。このアンテナは素晴らしいです。
給電部とエレメントが蝶ネジでワンタッチで取り外しができ、専用の巻き取り器もオプションで付けられます。
3.5MHzZeppは、4時に設置して5時半には撤収しました。
ちなみに、SWRは無調整でどんぴしゃでした。すべてテストをしてから発送しているようです。
HFのワイヤーアンテナの取替えは自転車操業でした。
昼間には28MHzのダイポールも上げましたが前述の通り、交信相手がみつかりませんでした。
こうやってブログを書いているときも睡魔に襲われます。
こんなことだろうと明日も休暇にしておいたので、温泉(スーパー銭湯)にでも行ってのんびりします。
交信をしていただいた皆様、ありがとうございました。
コンテストの結果はどうであれ、オールバンドの難しさや、アンテナとコンディションが良ければ、
ローパワーでも十分に電波が飛んでいくことを体験でき(頭ではわかっていましたが)良かったです。
もう寝ます。 心身ボロボロです。 73
追記
《FDだけでも山岳移動に手厚く!》
山岳移動の方からも大勢の方から声をかけていただきました。
こうした方々、特に『登山が趣味の中核』で無線は4級の方々のためにも、
FDコンテストに関しては、
【電話 シングルオペ オールバンド QRP】や
【電話 シングルオペ 430MHz QRP】の2部門を増設して欲しいと思います。
山岳移動で電信を叩ける方もいらっしゃいますが、FDだけでも、もう少し山岳移動の方に
手厚くするべきだと思います。
今後のアマチュア無線人口減少への歯止めの切り口は、ジュニアではありません。
登山愛好家や復活組の人達です。
《ジュニアのみなさん、いつかまたHAMを復活してね♪》
ジュニアのみなさんは、中高の部活での実績を評価してもらう機会はコンテスト入賞です。
また、コンテスト参加で合宿をしてメンバーのチームワークの醸成と一体感が得られる良い機会です。
これは、例えば吹奏楽部のコンクールで金賞・銀賞を受賞するくらいの価値がありますので、
一生懸命がんばります。
しかし、普段のアクティビティには全然直結していません。
また、多くの小中高大学生は、普段は無線運用はほとんどしておらず進学や就職でほぼ9割がQRTします。
QRTする気持ちは、すごく良くわかります。
近所の友達でアマチュア無線やっている人なんて今の時代はいません。
無線機のスイッチを入れると、聞こえてくるのは年配の人の声ばかりでラバースタンプQSO以外に
どんな話題があるのでしょうか。
私も、中学1年生の時に電話級の講習会に行って、中2で開局しました。
そのときは、中学の友達にも無線をやっている人が何人もいて先生にも無線をやっている人がいました。
公立の中学ですが、私が無線をやっている先生を説得して顧問になってもらいクラブコールを取得しました。
高校にもクラブコールがあったので、幽霊部員となり合宿だけは参加しました。
しかし、大学生になると異性にもてたいなどど考えるようになり、無線機は車のガソリン代やサークル活動費に消えていきました。個人コールのJK1WSHも失効。自然とQRT。(30代半ばで7K4で再開局)
私はこれがジュニアから無線を始めた人の標準的な姿だと思っています。
40代~50代で金銭的にも余裕ができたら、或いは60歳で定年を迎えてエブリデイサンデーになったら、
ジュニアのみなさん、アマチュア無線がその時に存在していたらぜひ復活してみてください。
若かった頃とは違った視点で楽しさを見つけられると思います。