jk1wsh’s blog

サラリーマンの無線日記

サラリーマンの【500W】QRO日記【変更検査】体験記⑲ 検査合格!

変更検査当日
 
 
いよいよ検査当日になってしまいました。
昨夜は、仕事の疲れでぐっすり寝ることができました。と言いましても深夜2時を過ぎていました。
 
朝8時に起床(朝遅いです)。雨戸を開けると、雨が止んでいます。陽も射しています。
この何日間か、東京と神奈川はずっと雨。
しかも、週の前半では台風3号(YAGI)の影響も心配されて
総通から、場合によっては延期もあり得るという電話もありました。
なんて奇跡的に晴れたのでしょう! アンテナの目視も楽にできます。
 
まず実通のためのEスポチェック。
この時点で、北海道にEスポが出ています。
昨晩は、疲れていて部屋の再掃除ができなかったので急いで朝食を済ませた後に
シャックのフローリングの雑巾がけ。車の後部シートに技官・事務官を乗車させるため、
犬の毛をコロコロで取りました。ブログの写真の犬(チワワロングコート・ブラックタン)です。
もう7才になっていますので現在はもっと老けていますw
 
最寄の駅で10:30の待ち合わせ。時間通りに技官と事務官のお二人が来ました。
名刺はいただけませんでした。事務官の方は女性で、若手の綺麗な方でびっくりしました。


10:45には、検査開始の挨拶。
最初に書類の確認。免許状、免許証、変更許可通知書
そして、エキサイタからリニア、CMF、アンテナへと同軸ラインの経路を簡単に説明します。
次に、パワー測定。ダミーロードに繋ぎ、バンドの中心周波数でキーダウンします。
バードの測定器は登場しませんでした。リニアアンプのメーターでの測定です。
出力、ドレイン電圧、ドレイン電流を各バンド毎に、【事前点検表】の記載と比較して見ていきます。
 
ここからが気合が入ります。試験電波を発射してTVIの確認
シャックにTVがないので、居間のTVを事務官がチェック。技官は、シャックで立会い。
バンドごとの周波数は、任意です。バンドプランに則っていれば大丈夫。
CW必須ですので、CWならバンド内の大体どこでも電波を出せます。
(A1AのほうがJ3Eよりも電力係数が高いため。RTTYのように係数が1ならおそらく高いほうで実施?)
 
50メガは、アンテナのSWR最良点が高いほうにずれてしまっているので51.210で電波を出しました。
(1.5KWアンテナチューナーがありますが、30メガまでしか対応していないため、スルーで)
EX 3回 JK1WSH 3回 混信がないか、発射停止の要求がないかしばし聴取※ 
VVV DE JK1WSH (10秒以内) ・・・繰り返し(OKですと言われるまで)
※電波法では1分間との規定がありますが、あまり厳密ではないようです。ストップウォッチ不要。
 
あっという間に終わりました。30分程度です。緊張して、CWを何回も間違えて送出しました。HH
モリーキーヤーの使い方知りませんw 符号を間違えるというより打ち損ねです。 
間違えようがこれが原因で不合格になることはありませんので、CW苦手な方ご安心ください。
 
さて、この検査では難関の実地通信検査。
当然、Eスポ狙いで21メガをワッチ。幸い、弱い信号で7エリアのJR7ZRF 岩手駐屯地ハムクラブがCQ
ビームを西から北に向けたら59+10db! 1発で拾っていただきました。
QTHと名前、RSレポートの交換で無事交信成立。相手局に実通だと言う余裕もありませんでした。
 
この後、技官と事務官で審査と書類作成をするというので、気を利かせてシャックから退室しました。
お勝手の冷蔵庫に、冷えた飲料のペットボトルを取りに行っている間に審議が終わり、呼ばれました。
 
無線局検査結果通知書には合格、指示事項の欄は空欄。
無線局免許状には、手書きで本日の日付が入り、21,28,50MHzは500Wの指定を受けました。
最後に検査結果のまとめと、今後の注意事項のお話が技官からありました。
近所とのコミュニケーションを図り、インターフェアなどの苦情があった場合は責任を持って対応すること。
自局が原因でなくとも、電波障害に関しては親身に相談に乗ってあげること。
・・・その通りだと思います。無線従事者である以上、何アマであろうと社会的責任があり、
一般人よりも電波の知識と経験に長けているはずなので、貢献したい奉仕したいという気持ちを持つべきです。
免許を受けているんだからいいんだではアマチュア精神とは程遠いものになります。
自分で(業者に依頼する場合も)インターフェアを解決できないのなら、すぐに停波するのが当然です。
 
電話級10Wから丸35年後に、子どもながらに憧れだった500Wの免許(当時は500Wが最高出力だった)を
手にして、感動と達成感に浸っているところです。従事者免許は中学1年の冬休みに講習会で取りました。
次回を持ちましてサラリーマンの【500W】QRO日記【変更検査】体験記 シリーズは最終章にしたいと
思います。総通の技官に尋ねたら、現役サラリーマンの点検件数は少ないようです。
私は完全週休2日ではない、5日連休以上は近年取得していない、1日12時間勤務の日が1ヶ月に何回かある、
休みが不規則、毎日遠距離通勤で往復で3時間使うなど貧乏暇なしサラリーマンです。
リタイヤまで10年位、しかるべきポストに就いていないので、体力が衰えてきた今日この頃不安の日々。
それでも、電車の中で1アマの勉強をして昨年6月の国家試験出願から1年で自宅シャックで500Wの免許を
受けることができました。
 
最近、復活組の方々からコメントをいただき、ブログを書くモチベーションも上がって参りました。
中高生でアマチュア無線を始め、大学生の時はパソコン(マイコンw)や車や青春?で無線から遠ざかり
やがて就職してバブル経済の真っ只中で20代30代の社会人成長期?で無線局の免許を失効してそのまま。
気が付けば、子どもも巣立ち、Xさんも構ってくれず、ちょっと小遣い銭に余裕が出てきた諸氏がいらっしゃると思います。また、団塊の世代で既にリタイアされて悠々自適のOMもいらっしゃると思います。
QROを考えていらっしゃる方、日ごろはQRPでやっていらしても免許だけでもと考えていらっしゃる方、
ぜひとも、私の体験談をお役に立てていただければと思います。
 
また、終わりの挨拶みたいになりましたがこのシリーズはもう1回あります。
次回は皆さんが心配していて、人にはあまり聞けないようなことにスポットを当ててみたいと思います。
例)アンテナの耐圧ぎりぎりで大丈夫? 300Wしか出ないリニアだけど500W免許?
100V電源でも500Wリニア大丈夫? 実通の相手局が見つからなかったら?住宅地図を買う必要はあるの?
アンテナを回転させると、道路上にエレメントが出てしまうけど大丈夫?
QRO申請していないバンドも検査されるの? 
1.8MHzとかアンテナがないのに現在100W(200W)免許受けているけど検査の時に取り消しされない?
LPFはリグ内臓とリニア内臓だけで免許は下りる? 避雷設備、保安アースは?
など具体的なことに触れてみたいと思います。
ただし、総通が困るようなことやイカサマを推奨するようなことは書きませんよHi 
 
無線局検査結果通知書